湿潤療法

痛みが少なく、傷を早く治す『湿潤療法』

湿潤治療とは、傷口を乾かさないようにフィルムなどで閉塞して傷が治りやすい環境を整え、痛みを軽減して傷跡も残りにくく、傷を早く治そうとする療法です。
これは、傷口の体液に含まれる細胞増殖因子の働きを促進して、人間が本来持っている自然治癒力で傷を治す治療です。

湿潤療法とは

  • 止血効果
  • 乾燥による刺激が小さいので痛みが少ない
  • 傷を閉塞するから、細胞の増殖を促して傷が早く治る
  • かさぶたを作らず、組織再生の力で治すので傷跡が残りにくい

挫創の治療例

熱傷の治療例

みちのクリニックでは、治療の一例としてこの湿潤療法を行っています。
ただし、傷口が膿んでいると湿潤療法を行えない場合もございます。詳しくは診察時にご相談下さい。

閉鎖療法のメリット

①傷部の痛み軽減(疼痛緩和)

傷を覆うことで空気に曝されることを防止し、疼痛を緩和します。
また、傷に固着しにくいため交換時に傷を痛めることを防止します。

②表皮形成の促進

表皮細胞が育ちやすい環境を整えることで、早く傷が塞がります。

③細菌による創傷部汚染の防止

弱酸性の環境が維持されるので、白血球などが活発に働き、細菌感染を防止します。

創部の状態や化膿の有無によっては、施行できないケースもあります。詳しくは医師にご相談ください。