COPD(慢性閉塞性肺疾患)をご存じですか?

COPDとは、気流の制限を伴う進行性の肺疾患です。
その原因の9割以上はタバコの煙にあるとされています。

「ずっと咳が続く」「階段を上るだけで息切れする」「毎朝たんが絡む」などの症状は、COPDの初期症状である可能性があります。

もしこのような症状が出た場合は、まずかかりつけ医にご相談ください。
病気の性質上、完治は難しいですが、投薬治療や呼吸器のリハビリを行うことで、進行を緩やかにすることは可能です。

もしご家族にこうした症状をお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひ病院の受診を勧めてあげてください。
早期発見、早期治療が重要です。

香芝市のCOPDの認知度は49.9%と、全国平均よりは高い数値ですが、まだまだ低いと考えています。
香芝市には2つの総合病院をはじめとして、医療機関が充実しています。

病気を知ってもらい、かかりつけ医への相談につなげるためには、まずは認知度を上げていく必要があり、医師会と行政が一つになって啓発活動を進めていく必要があると考えています。

COPDチェックシート

以下の5つの設問に対し、該当する回答を選んでください。
選んだ回答に対応する数字の合計で、COPDの疑いがあるかが分かります。

Q1 過去4週間に、どのくらい頻繁に息切れを感じましたか?

  • まったく感じなかった:0
  • 数回感じた:0
  • ときどき感じた:1
  • ほとんどいつも感じた:2
  • ずっと感じた:2

Q2 咳をしたとき、粘液やたんなどが出たことが、これまでにありますか?

  • 一度もない:0
  • たまに風邪や肺の感染症にかかったときだけ:0
  • 1ヵ月のうち数日:1
  • 1週間のうちほとんど毎日:1
  • 毎日:2

Q3 過去12ヵ月のご自身にもっとも当てはまる回答を選んでください。呼吸に問題があるため、以前に比べて活動しなくなった。

  • まったくそう思わない:0
  • そう思わない:0
  • 何ともいえない:0
  • そう思う:1
  • とてもそう思う:2

Q4 これまでの人生で、たばこを少なくとも100本は吸いましたか?

  • いいえ:0
  • はい:2

Q5 年齢はおいくつですか?

  • 35~49歳:0
  • 50~59歳:1
  • 60~69歳:2
  • 70歳以上:2

数字の合計が4以上の場合、COPDの疑いがあります。かかりつけ医に相談してみましょう

(参照:一般社団法人 GOLD 日本委員会より https://www.gold-jac.jp/support_contents/copd-ps

卒煙・禁煙への取り組み

香芝市では、個別禁煙教室にて禁煙したい方をサポートしています。
約3か月にわたり、保健師が一人ひとりに適した禁煙方法を面接、電話、メールなどでアドバイスします。

香芝市個別禁煙教室

  • 対象: 市内在住の20歳以上の方
  • 申込窓口: 電話、FAXにてお申し込みください。
    • ☎ 77-3965
    • FAX 77-0939

また、香芝市では「香芝市受動喫煙防止条例」を施行しています。
受動喫煙とは、本人が喫煙していなくても、周囲のたばこの煙を吸わされてしまうことです。
喫煙時は、喫煙所を利用するなど、周囲の方へ配慮するようにしましょう。

健康かしば21講演会のお知らせ

「知っておきたい肺の病気COPD」と題して講演会が開催されます。

  • 日時: 10月18日(土) 14:00~15:30
  • 場所: 香芝市総合福祉センター 2階多目的室
  • 講師: みちのクリニック院長 道野博史
  • 申込: 窓口または電話、FAXにてお申し込みください 。