予防接種について|医療法人博友会 みちのクリニック 奈良県香芝市にある病院(整形外科・内科・外科・小児科・リウマチ科・リハビリテーション科)

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予防接種について

予防接種について

予防接種の目的は、あらかじめ罹患すると重篤な経過を取る流行性の感染症に対して抗体をつくり、抵抗力を高めるために行います。

予防接種の利点
流行病から身を守るとともに、感染を予防することで周囲の家族も間接的に守ることができます。
予防接種の欠点
確率は少ないものの、接種後数十分で引き起こされるアナフィラキシー(ワクチンに対する過敏反応)や、以前の日本脳炎ワクチンで指摘された脳症など、非常に重篤な経過を取るものがあります。
またインフルエンザワクチンに対する卵アレルギーなど、アレルギーを持つ方は注意が必要です。
予防接種は調整された感染をおこして免疫を得る医療行為で、100%の安全性はなくリスクはあります。ただし、免疫力の弱い乳幼児期に無防備な状態で重篤な感染症を罹患し、結果、後遺症を残すリスクのほうがはるかに高いと考えられています。

ワクチンとは?

予防接種に使用する薬液を「ワクチン」といいます。ワクチンには、生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドと3種類あります。

生ワクチン
生きた病原体の病原性を弱めたものを接種して、体の中で増やし免疫をつくります。
生ワクチンを接種した日から次の接種を行う日までの間隔は、27日間以上あけます。
不活化ワクチン
免疫をつくるのに必要な成分を病原体から取り出し、可能な限り毒性をなくしたものを何回か接種して免疫をつくります。
不活化ワクチンを接種した日から次の接種を行う日までの間隔は、6日間以上あけます。
トキソイド
細菌が産生する毒素だけを取り出し、毒性を弱めたものを何回か接種して免疫をつくります。
トキソイドを接種した日から次の接種を行う日までの間隔は、6日間以上あけます。

平成27年からの予防接種の改定について

予防接種の効果を高める目的とあまり効果がないものを廃止する目的で予防接種が変わりました。

ヒブ(Hib)ワクチン(インフルエンザ菌b型)

インフルエンザ菌は子供の細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)を起こす菌のうちで一番頻度が高いものです。この菌は通常生活をしている範囲のどこにでも存在しますし、菌を鼻腔やのどに保菌している人もいるため、咳やくしゃみなどによる飛沫によっても感染します。最近では治療に使う抗生物質に対する耐性菌が増えており、ますますワクチンで早く免疫をつけておく必要性がでてきています。
生後2ヶ月~5歳未満の間にうちます。

小児用肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は、インフルエンザ菌とならんで子供の細菌性髄膜炎や菌血症といった信襲性感染症(しんしゅうせいかんせんしょう)の原因菌として知られています。その他にも、肺炎や気管支炎、中耳炎などを起こします。細菌性髄膜炎を発症するとてんかんや精神発達遅延などの後遺症を残したり、死に至る場合もあります。初期の段階ではかぜと区別がつきにくく、生後3ヶ月~5歳ぐらいでは重症化することも多いです。
生後2ヶ月~6歳未満の間にうちます。

DPT-IPV(4種混合)ワクチン

ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオを予防します。
生後3~90ヶ月の間にうちます。

ジフテリア
ジフテリア菌がのどについて、気道がふさがって息が出来なくなったり、菌の毒素で神経麻痺や心臓の筋肉の炎症を合併して死亡することもあります。
百日せき
百日せき菌がのどなどにつき、かぜのような症状で始まり咳がひどくなり、連続的に咳き込むようになります。乳幼児の場合は、咳で呼吸困難になることが多く、チアノーゼ(血中の酸素が欠乏して皮膚が青黒くなる症状)や、けいれんが起こることがあります。また、肺炎や脳症などの重い症状を併発することがあります。
破傷風
破傷風菌が傷口から入って、菌の毒素で全身の筋肉がけいれんし、最終的には後ろに大きく弓なりになる姿勢になり、痛く苦しい症状を伴いなす。呼吸が出来ず、死亡することもあります。
ポリオ
ポリオウイルスによる感染症です。感染しても、ほとんどの場合は、発病しないか、発病しても多くはかぜ症状ですが、まれに手足に麻痺を起こし、運動障害が残ります。

BCG

小児結核予防のために行います。小児結核の頻度は10万人に2人と確率は低いですが、一旦発症すると70%は重篤な後遺症を残します。そこで重症化しやすい生後3ヶ月から6ヶ月までの乳幼児に対し、BCGを接種することになりました。
また罹患する頻度は低いとのことで、小学校、中学校のツベルクリン反応とBCG 接種は無くなりました。

麻疹風疹混合(MR)ワクチン

平成18年4月から麻疹、風疹のワクチンが混合ワクチンとなり、1歳後と5~7歳の2回接種になります。回数が増えた理由は、日本の麻疹、風疹の罹患者数が多すぎることにあります。はしかは欧米では年間数十人程度ですが、日本では年間10 万人も発症しており、2001年には100人もの小児が亡くなっています。また風疹については、20 代 30 代の女性でワクチンはうったはずなのに、風疹の免疫力が落ちて妊娠中に風疹に罹り、先天性風疹症候群という出生児奇形が例年なくなりません。
そこで麻疹風疹を一度にうつことでうち洩れを少なくすること、2回うつことで免疫を賦活化して免疫力をしっかりつけるために改定となりました。
現行制度で麻疹、風疹いずれかうっている方は早めに済ませてください。その上で5歳ごろ追加をうちます。
妊娠を予定されているご婦人は、いちど風疹抗体価の検査、あるいは2回目の風疹予防接種をしてください。

水痘(みずぼうそう)ワクチン

水痘・帯状疱疹ウイルスの感染で起こります。初感染では、発熱とともに全身に水泡性の発疹が出ます。
1歳を過ぎたら摂取できます。低年齢児で流行するので、保育所や幼稚園等の集団生活に入る前の早いうちに接種するのがよいでしょう。

日本脳炎ワクチン

日本脳炎ワクチンを接種後に急性散在性脳脊髄炎(ADEM)としいう脳症をおこした小児が21人報告されました。日本脳炎ワクチンを接種されている何十万人の方の中での話ですが、平成18年にはようやく新しく安全性の高いワクチンが供給できそうな目処がたちました。
そこで厚労省の役人は、「ほかの予防接種のように勧奨はしません。ただし自己責任でうつのはかまわない。」といっています。
現実的には待てる人は待つべきですし、日本脳炎の危険地帯である東南アジアへ仕事等でどうしても行かなければならないときは、もし規定回数うっていない小児はうつべきと考えられます。

B型肝炎

①お母さんがキャリア(血液中に感染ウイルスを持っている人)の場合は、新生児に感染することがあります。

②B型肝炎抗原陽性の血液の輸血や陽性の人との性行為などで高頻度に感染するウイルス性疾患です。感染すると慢性肝炎にかかり、肝硬変、肝臓がんへと進行する場合もあります。

③その他にも様々な感染の機会があります。血液や体液との接触や途上国などでの消毒不十分な医療器具による感染も起こり得ますから、すべての人が子どものうちからワクチンを接種して予防を心がけておくことは大切です。海外では、すべての乳児に本ワクチンの接種(universal vaccination)を行っている国も多いです。

任意予防接種

ロタウイルス

ロタウイルスは乳幼児に多く起こる感染性胃腸炎の原因となるウイルスの1つです。ロタウイルスには多くの種類(型)があり、5歳頃までに少なくとも1回以上は感染を経験するといわれており、特に重症化しやすいのは生後6ヵ月から2歳までの乳幼児です。

毎年冬から初春にかけてロタウイルスによる感染性胃腸炎の流行がみられ、感染すると2~4日の潜伏期間を経て発症します。嘔吐、水のような下痢を繰り返すのが特徴的な症状で、発熱を伴うことも多くみられます。通常これらの症状は1週間程度で治りますが、重症になると、嘔吐と下痢により体の水分が失われ、脱水症状が続いたり、けいれん、脳症などの合併症が起こることがあります。

感染経路は主に、便の中に出てきたロタウイルスが手などを通じて口に入ることによる糞口感染といわれています。強い感染力を持ち、体外の環境にも強いため、ロタウイルスに汚染された水や食べ物を口にしたり、おもちゃをしゃぶったりするだけでも感染します。

そのため、日本では総患者数が年間約80万人に及び、患者の15人に1人が入院していると推定されています。

ロタウイルス胃腸炎になると、原因となるウイルスに対する薬剤がないため、対症療法(症状をやわらげる)しかありません。何度か感染することで免疫がつきますが、ワクチン接種により免疫をつけることで、ロタウイルス胃腸炎を予防することができます。

おたふくかぜ

おたふくかぜの主な症状は、耳の下、頬の後ろ側、あごの下など耳下腺部または顎下腺部の腫れです。両側が腫れることが多いですが、片方だけのこともあります。おたふくかぜは、低年齢ほど症状の出ない不顕性感染が多いと言われていますが、他の人への感染力を持っているので、定期的に大流行しています。合併症として無菌性髄膜炎や難聴(ムンプス難聴)を起こすことがあります。最近の調査でムンプス難聴は、おたふくかぜにかかった1000人に1人に起こるともいわれています。また、思春期および成人男子がかかると睾丸炎を起こすこともあります。

おたふくかぜに対する治療法は現在ありません。特にムンプス難聴はかかってしまうと治すことができません。ワクチンによる予防が推奨されています。

種別 対象者 料金
おたふくかぜ 1歳以上 2回 1回5,500円
風疹(ふうしん) 1回 1回4,500円
麻疹(はしか) 1回 1回4,500円
ロタウイルスワクチン ロタリックス 2回接種
2回目が生後24週までで、4週間あけて
1回14,000円
ロタテック 3回接種
3回目が生後32週までで、4週間あけて
1回9,000円
インフルエンザワクチン 3歳未満
ワンシーズン4週間あけて2回
1回3,500円
3~13歳未満
ワンシーズン4週間あけて2回
1回4,000円
13歳以上 1回 1回4,000円

予防接種スケジュール

下の画像をクリック頂くと、大きい表示でご覧になれます。

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興味のある方は、ご覧ください。

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